第28章 Low-grade fever of crimson※R18
こつんと額と額を合わせ
「何て顔してんだお前」
幸村が優しく笑う
「だって、幸を怒らせちゃって、嫌われたって思ったら........」
「嫌ってねぇよ、ただ、お前がすげぇなって思ったら、俺自身が情けなくなっちまっただけだ」
「私別に凄くなんて無いよ」
不思議そうに幸村の顔を覗き込むリオ
真っ直ぐな瞳を優しく緩め
「そうだな、お前はそれで良いや、いや、それが良いんだ、だから..........」
そっとそのまま、リオを優しく押し倒す
「黙って俺に愛されてろ」
三度重なりあう二人の唇
「んっ.......ふっ......」
何時もよりも、執拗なくらい濃厚な幸村のキス
絡め合う舌から、もっと、足りない
そんな気持ちが組取れる程に
やっと熱から解放され
体を起こした
幸村を見上げれば
射抜かれる様な熱っぽい瞳と目が合う
乱雑に自分の着物を脱ぎ捨てる幸村の
体の中心には雄々しくそそり立つ幸村自身
どちらのとも分からない、唇の滴を
自身の親指で拭き取る仕草も
酷く色っぽい