第28章 Low-grade fever of crimson※R18
触れるだけの優しい口付け
離れていった唇が寂しくて
「幸ぃ......」
名前を呼べば、優しい瞳
「嫌ってない?.......ちゃんと好きぃ?......」
問いかければ、困った顔をしつつ
一瞬視線を反らして
「はぁ.......もぅお前は」
と、項垂れる幸村
やっぱ嫌われたっっっと、また涙が溢れてくる
「困った奴だな、お前は」
そう言いつつ
幸村が私の目尻を
流れる涙を舌ですくいあげる
「やぁごめんね幸........私何も分かって無いっ.....って....んんっ......」
突然唇を塞がれた
何度も何度も、角度を変えながら
全身を溶かされてしまうな
激しい口付けが与えられる
名前を呼ぼうと唇開けば
差し込まれる幸村の舌
はしたなく唇を開いたまま
差し込まれた幸村の舌に翻弄される
自分自身
つっつと、唇の端からどちらとも分からない滴が垂れ伝う
ゆっくりと離れてく幸村の唇