第27章 Low-grade fever of crimson~幸村~
射的の所には秀吉と、三成
「遊んでけよ、リオ」
ほら、と、射的の銃を、二人に渡す
負けないからね!と意気込むリオと
一緒になって的を狙う
昼間の勝負に負けてしまってたから
ここは、負けられない。
柄にもなく二人ともがむきになって
的を狙っている
秀吉と三成は微笑ましい気持ちで
そんな二人を眺めていた。
その後も、金魚すくいの場所には
信玄と謙信
イカ焼きを焼いている家康に
その横では、焼きうどんを大量に焼いている政宗
お酒が置いてある場所には
信長と光秀
と、勢揃いで、二人を出迎えてくれた
何をするにも
きゃあきゃあはしゃぐリオ
本当にこいつは皆に愛されてるな。
そんな風に思えば、少しちくりと胸が痛む
「おーい、焼けたぞー」
「こっちも、出来たよ」
焼きうどんと、イカ焼きを持って
政宗と、家康が皆に声をかける