第25章 Get drunk in love~信玄~※R18※
みるみると洞窟の全貌が明らかになる
天井から釣り下がるような氷柱状の岩
段々畑の様に水を蓄えて広がる棚田の
鍾乳石が目下には広がっている
それらの表面が緩やかに
ゆらゆらと青く点滅して
まるで海の中のから水面を仰ぎ見て居るようだ
わぁと、思わず声が漏れた
「喜んで頂けたかな?愛しい姫君」
「凄いです、信玄様、凄く綺麗.......」
美しいその情景に思わず見惚れたまま
そう告げると
「喜んで頂き、それは何より、だが.......」
ついっと腕を惹かれ、信玄様の胸に体を寄せられた
「信玄様?.........」
抱き止められたまま、信玄様の顔を伺う様に
見上げれば
熱く見つめる瞳と目が合う
「君のその可愛らしい瞳が俺以外に夢中になる様子を見るのは、ちょっと妬けるなぁ」
瞳の奥に燻る熱が溢れ出て仕舞いそうな
熱い眼差し