第25章 Get drunk in love~信玄~※R18※
自分でも思い出して恥ずかしくなる
あの水着姿は、出来れば忘れて頂きたい。
頬に熱が集まってきて
うううと俯くと
「どんな君でも、綺麗だし、表情がコロコロ変わる君からは、何時も目が離せないなぁ」
と、信玄様が笑った
何時もの調子で信玄様と語りながら歩いていると
洞窟の最奥にたどり着く
そこには木で作られた大きな長椅子
さらさらと水の流れる音も聞こえてくる
蝋燭の灯りは、自分達の周りを
ぼんやり照らすだけで
その先の暗闇に、何があるか
はっきりは見えない
長椅子に座る様に促され
信玄様と並んで座った
「準備は良いかな?姫」
そう告げ、信玄様がふっと蝋燭の灯りを消した
一瞬何処が前で何処が上なのか
分からなくなる程の暗闇にゾッとし
信玄様と繋いだ手に力が隠る
と、真っ暗だった目の前が
青白く光を放ち始めた