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イケメン戦国~時をかける恋~

第4章 自覚する甘い傷み


ゆらゆらと家康さんの腕の中で揺れる
こんな至近距離に心が踊る
近くで感じる温もりは暖かく
家康さんの匂いは
お日様に包まれてるみたいな優しい香りがする
ちらっと視線をあげ、表情を盗み見るけど

あれ?.....何だが怒ってる?

何時か見た


『充分甘やかされてると思うけど?
秀吉さんや、政宗さんに』


そう言い放った時と同じ様な表情


「家康....さん.....?」


下から覗きあげる様に彼を見やり声をかけると
視線だけを一瞬こちらに向けたが
また黙ったまますたすたと歩きだしてしまった。



部屋に着くと、畳の上に私をそっと下ろし、
治療する為の準備をはじめる。


「あ、あのごめんなさい、
また私迷惑かけてしまって......」


鈍くさい私のせいで、迷惑かけてしまった事に
怒ったのかな?、そう思いしゅんと俯きつつそう告げると


「腕、見せて」


相向かいに座った家康さんが、手を伸ばす
痛めた腕を差し出すと、着物を捲りあげながら


「......細い腕。簡単に折れちゃいそう」


そっと手首に触れる


「折れては無いと.......」


そう告げると


「そうじゃない。俺が側に居たのに、着いてたのに、怪我させてしまった.......」
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