第4章 初夏
「奥のほうの足にひっかけて転がしたほうがいいんじゃない?」
「足の位置が悪くてスカッちゃうんだよね」
「オーケー、腹を鷲掴みで行こう」
いい感じにアームの位置を調整する。ここで決めた!とばかりにボタンを力強く押すと、なんとボタンがはまり込んでしまった。
「これやばいかな?」
「えっ?なにしたの?あっ」
ちょっと青ざめているうちにもアームはぬいぐるみめがけて動いていく。爪でボタンを戻そうとユラがボタンを弄っているうちに、ボタンの入力信号がはいったのか、アームは先ほどとは違う位置で止まって、しっかりぬいぐるみを持ち上げた。
「「perfect!!」」
結果的には大成功!ぬいぐるみが途中で落ちることなく、最後の穴まで運ばれるのを2人で手を取り合って眺める。
「ヴィクトル天才!」
「アームが降りてる途中でボタン押すとそこで掴んでくれるんだね!」
「知らなかったー、ありがてえ〜〜」
ユラがこちらを拝んでくるのにちょっと気分がよくなった。こういうゲームもやってみると楽しいね!今度は是非勇利もつれてきたいな。
こうして勇利へのお土産も手にしたことだし、ちょっと夕飯の時間にははやいけどこのオフの日のしめにもつ鍋を食べに行くことにした。博多に来たなら食べなきゃ!ってユラがすごくオススメしてくれたからね。今からとっても楽しみだよ!