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【ユーリ!!!】2人分の1

第3章 春


なーんだか勇利がこの1週間ですごい成長してしまった。どうしたフィギュアスケーター勝生勇利。俺の知ってる勝生勇利と違う。でも、すごくいい。

まあ、ステップなんかはもともとめちゃくちゃハイレベルで、勇利がトップスケーターである理由でもあったし、PCS(演技構成点。ジャンプやスピンじゃないところの点数)的な意味ではメンタルさえちゃんとしてればケッコーすごい。元々すごい。勇利は謙遜してどこにでもいるスケーターとか言ってるけどどこにでもいたらみんな苦労してない。
それでもInterpretation(PCSのうち、曲の解釈・表現を評価する項目)が目に見えて伸びた。いやもう、PCS全体的にめちゃくちゃ伸びたよ。元々すごいのに。すごいしか言えない。
TES(技術点。ジャンプとかスピンとか)も、ジャンプを後半に持ってくることでしっかり稼ぐ構成になっている。ここらへんは勇利に合わせてヴィクトルが考えたんでしょうけど、いやもーーークワド飛ぶね!!!これGPFまで進めてしまうわ……メンタルさえ!あとはそれだけ!!ってところだ。もっとジャンプの精度を上げていく必要がある。

ここだけの話、メンタルに左右されやすいのって逆にいいことじゃないかって思っている。マイナスの面ばっかり見がちだけど、逆に感情がプラスに振り切れてる時の演技は安定した演技をも凌駕する。勇利は憑依型の表現者なので、特にそれが顕著だろう。きっと今シーズンの勇利はすごい。
ヴィクトルのコーチングがすごいんじゃなくて俺は勇利のポテンシャルの高さが一番の理由だと思ってるけどね!

終始無言でニヤニヤしながら勇利をゆ〜とぴあかつきまで送ったら、去り際にそれ、気持ち悪か……。って言われてしまった。いい演技見て浮かれてるんだよ!!本番も期待してるぞ、って言ったらちょっと顔が青ざめてしまったので失敗したかもしれない。
今日はお店休業して見にいくから!!!と手を振ったら、当たり前でしょって返された。魔性のカツ丼だなあ。
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