第1章 好きな気持ち
「____ってことがあって。」
昨日の事を全て話し終わると僕は息を少し整える。
『大変だったねぇ〜。』
と、電話越しでは少し笑っている櫻井さんの声が聞こえた。
「ちょっ...! 笑わないでくださいよ! 真剣に悩んでるんですよ!」
僕がそう言うと櫻井さんはかなり笑っていたのか息を整えて、ごめんごめんと言う。
「でも、最近この神谷さんと居ると本調子が出せないというか。」
DGSが始まった当初とは違って最近ラジオは慣れてきた。
けど、ここ最近、神谷さんが目の前に居るとドキドキして口数が減る。
『あー、それ恋だね。恋、絶対そうだよ。』