第1章 好きな気持ち
『あー、それ恋だね。恋、絶対そうだよ。』
電話越しに言われたその冷静な一言は、僕をいろんな意味で驚かした。
少し前のこと。
「んー...。」
朝の9時過ぎに起きた僕はまだその胸のもやもやが取れずついに人に助けを借りることにした。
『んー? どうしたの小野くん。』
こっちもこっちで疲れてそうな声をして電話を出たのは櫻井さんだ。
神谷さんと仲良いです繋がりで
たまに連絡をとりあうくらいの仲だけど、神谷さん以外で相談するなら櫻井さんが1番安心できる。
「お疲れ様です。」
声の疲れ具合が凄かったせいでまずはそう一言言う。
『ふふっ お疲れ様。』
櫻井さんは少し笑うとお疲れ様を返してくれた。
そんな挨拶が終わったところで
僕は、さっそく本題に入って櫻井さんに相談を始めた。