第7章 告白〜Another story〜
「神谷さんの事を好きだって言ってた気持ちと、全然違う......!」
『潤...ホント...?』
まだ電話越しでは心配そうな声を浮かべる櫻井さん。
「ホントです! こんな気持ちになれたの、初めてですから...!!」
僕は笑顔でそう答えた。
「今から会えませんか? 急に、2人で話をしたくなって...!」
俺はそう言うと、櫻井さんに今居る場所を伝えて、ベンチに座って、櫻井さんの到着を少し待った。
「潤!! 居た居た。」
聞き慣れた声が、すぐ近くから聞こえる。
振り返ると、そこには会いたかった櫻井さんの姿があった。
「櫻井さんっ...!」
俺は、その姿を見てすぐに立ち上がると櫻井さんに抱きつく。
「会いたかった...!」
俺が微笑むと、櫻井さんはまだ不安げな顔を浮かべる。
「でも、本当に俺でいいの? 後悔とかしてない?」
「ううん...どれが本当の気持ちか、分かったから...」
俺はそう言うと、櫻井さんにキスをした。