第1章 好きな気持ち
「お〜神谷くんに小野くん!よく来たね〜!」
僕らが行く時間帯にいつも居酒屋に居て、仲良くなった山田さん。
いつも酔っ払ってるおじさんなんだけど、相談にのると酔ってるとは思えないほど良いことを言う。
一応口は臭い。
「山田さん! また酔っ払ってるじゃないですか! 何飲んだんですか?」
と神谷さんが、山田さんの隣の椅子に座り聞く。
「焼酎とビール..!!」
何とか聞き取れたその2つのお酒を頼むと、僕らはしゃべり始めた。
「___僕はっ...! 文句言われる筋合いなんてないんですよぉっ...! 必死で仕事もやってますし! なのに何で文句ばっかなんですかぁっ!!」
「そうだそうだっ!」
今日も始まった、神谷さんの愚痴。
酔うと出てきちゃうんだよね。
僕もらしいけど。
で、山田さんとまた息があってる。
「僕はっ...! 小野くんじゃなきゃ嫌なんですっ...!」
「そうだって__え?」