第1章 好きな気持ち
「神谷さんっ! 一緒に帰りませんか!?」
ラジオの収録終わり、僕は同じラジオをしている神谷さんに声をかける。
「小野くんと? ...まぁ良いけど?」
この少しツンデレな人が神谷さん。
同じ声優仲間で、一番の友だち。
面白いし笑うと可愛いし明るいし、
何より一緒に居て、心の底から
『楽しい!!』
って思える人だから。
「何してんの〜? 帰るよ小野くん!」
神谷さんのその声にハッとした僕はカバンを肩にかけてスタジオを出た。
「今日の神谷さん、面白かったですよね〜!!」
僕は思い出し笑いをしながら言った。
「ちょっ...! 笑うな!!恥ずかしいだろっ...!」
神谷さんは顔を真っ赤にして言った。
そんな会話をしながらついたのが...
「何となくの雰囲気で来ちゃったね、いつもの居酒屋」
いつもラジオ終わりにフラフラっと来てしまう居酒屋。
多分その居酒屋に行くの週間になってるんだと思う。
「行く?」と神谷さんが聞く。僕は即
「行くっきゃないでしょ!」と答え僕と神谷さんはその居酒屋に入った。