第3章 キス
「うわぁ、このパン美味しい!」
今どういう状況...?
じゅんじゅんが来たからなんか言われると
思ったけど、特に何もないまま勝手にパン食べてる。
忘れたってこと?
それならそれで嬉しいんだけど...。
「ねぇ小野。」
「は、はい!?」
いきなり名前を呼ばれて僕はかなり驚いた。
このまま時間が過ぎ去っていくって信じていたから。
「昨日居酒屋居たでしょ?」
唐突に来た質問に動揺を隠せないで居るとじゅんじゅんは笑う。
「う...はい...。」
僕はもう隠すことはできないと思い観念したその時だった。
「っ...!」
僕の唇は、じゅんじゅんによって塞がれていた。