第3章 キス
あの日から今日でようやく2日目。
何だか凄く時間の流れを遅く感じてしまう。
ラジオの時、詳しく聞かなかった自分を
今後悔しても、もう遅い。
真実は変わらない。
でも、あんなにがっつり見せられるとは思わなかった。
さすがに僕もあれは動揺を隠しきれない。
ああ、神様。
どうか、なるべくじゅんじゅんとは2人にならないようにお願いいたします___。
そう天に願ったのも束の間。
僕の家の呼び鈴が鳴った。
「はーい。」
僕は返事をして、扉を開ける。
「...!!!」
神様は、意地悪だ。
僕の目の前には1人で来たのであろうじゅんじゅんが、
笑顔で立っていたから...。
「ちょっとだけ、お話良いよね?」