第3章 第3セット。
「福ちゃんの、バカぁ」
「・・・・・」
苦しすぎて涙目になる。
申し訳無さそうに眉をひそめて私の頭を撫でてくれるけど本当に苦しかったし耳がくすぐったかったから思わず睨んでしまう。
「ごめん・・・」
ゆっくりと福ちゃんは私から離れる。
そして反省してソファで体育座りをしている彼
私も起き上がってハッと気づく。
「福ちゃんお風呂入ってきなよ?」
すでに自動給湯されているからお風呂はちゃんと入ってるし、丁度いいかもしれない。
「(コクンッ)」
福ちゃんは頷くとバッグから着替えを持って脱衣所に向かった。
「ふぅー・・・・」
ソファにもたれかかって溜め息を吐く。
あんなに強く抱きしめられて苦しかったけど、私の嫌がることは絶対しない福ちゃんがどーして、あんなことしたんだろ
誰かに相談した方がいいのかな。
いや、でも恥ずかしくて言えないし
「はぁーー・・・・」
盛大に溜め息をして背伸びをする。
考えて解決するわけないのにね