第3章 第3セット。
ゆったりとした時間が流れる。
心地良いな、、、。
そんな事考えてたら絡めた指に力が入るのが感じる。
どうしたんだろって振り向くと福ちゃんの顔が目の前にあって
「うげぇっ!」
「・・・・ッ、危ない」
びっくりしすぎて仰け反って倒れそうになったけど、福ちゃんが私の頭がぶつからないように庇ってくれた。
てっ! てっ! まって!
福ちゃんに押し倒されてる状況になって私の頭がパニックになりすぎて、焦って口がパクパクする。
「あ、あ、ぁりがと福ちゃん・・・」
福ちゃんのおかげで頭がぶつからなかったからお礼を言って退けようとするけど彼はそのままジーッと私を見つめる。
「ぇ、と福ちゃん?」
この状況は本当にヤバい。ていうかダメだ! 抵抗しようと彼の胸板を押すけど退いてくれない。
「・・・・・」
お互い沈黙した状態で見つめ合う。
福ちゃんの顔が赤くて、私の頰を撫でる手が冷たい。
「れいな真っ赤」
ニコって笑う福ちゃん。
もう、福ちゃんが悪いんだ。
「んっ」
「ッ!?」
制服のシャツをギュッと掴んで引き寄せて唇を合わせる。