第3章 第3セット。
「そろそろ離してくれないとお風呂入れないよー」
「・・・・・」
「邪魔です。」
いい加減離してとニッコリした笑顔で言えば素直に退いてくれる。最初からそーしてくれればいいのになーって思いながら福ちゃんにソファ座ってもらい。
私はお風呂の浴槽を洗ってお湯を張る。
あ、今日は入浴剤入れよう!
お気に入りのバスボムを選んで準備しておく。最近バタバタしてたからゆっくりお風呂につかろー!
上機嫌でソファにダイブして福ちゃんの膝に頭を乗っける。びっくりした顔で私を見下ろすから、思わず笑顔になってしまう。
「福ちゃんの膝枕♪」
「・・・・・・」
福ちゃんの顔がみるみる真っ赤になる。もう私の顔がニヤニヤして止まらない!ホント可愛い!
「れいな」
「ん?」
「・・・・可愛い」
「・・・・・ぇ、」
私の頭を撫でてハニカんで笑うから、今度は私が真っ赤になる。私の心を射止めて、心臓がまたキューッて痛い。
あぁ、好きすぎて苦しい。