第1章 第1セット。
「お、福永とタマじゃねーか」
「・・・・・おはよ。」
校門近くで聞き覚えのある声が聞こえた。
ニヤニヤした表情のクロ先輩とクロ先輩に連れられていてメンドくさそうに目を逸らす研磨くん。
「おはようございますクロ先輩、研磨くん」
「・・・・・・・(ペコッ)」
「相変わらずれいなチャンはお喋りだね〜。 後ろからずっと見てたけど」
音駒高校男子バレー部の主将黒尾先輩。
とってもニヤニヤした表情でこちらを見下ろしてくる。
「喋ってないと私じゃなくなりますー!」
「福永も迷惑ならこいつから逃げるんだなーっ!」
「ちょっ!! 福ちゃん関係ないじゃないですかー」
クロ先輩とは、あー言えばこー言う仲で、
「二人とも煩い。。。」
研磨くんの言葉で、一瞬時が止まる。
クロ先輩と研磨くんを見ると、迷惑だから辞めてくれないって顔で訴えている。
怒ってらっしゃる。。。
そして、研磨くんはゲーム機をカバンに入れそそくさと校舎に消えていった。
そして数々の生徒の目線を浴びて
「あ・・・・・」
ここ校門だった。ことに気付く