• テキストサイズ

猫まっしぐら!【HQ】

第2章 第2セット。





「なんでですか!?」


食いつくように質問する後輩くん。そんな彼から逃げるように夜久先輩の後ろに隠れる。


「先輩! 灰羽くんしつこい!」

「リエーフ。いい加減ネット片付けろ! 終わらねぇじゃねーか!?」



既に支柱やネットを巻くハンドル、ボール等全て片付け終わってて残るは灰羽くんが持ってるネットのみ。



「だって女の子いるから期待しちゃうじゃないですか!」


「やんねーって言ってんだろ」



夜久先輩の言葉にぷーっと頬を膨らませてネットを体育倉庫に片付けに行く灰羽くん。走る一歩が大きくて、すごい子が入部したなって改めて思った。



「あ、福ちゃん!」


人数の多いバレー部員から福ちゃんを見つけて駆け寄る。キョトンとした彼が首をかしげる。



「忘れ物! ソファの下にあったよー」


「・・・・(コクンッ)」



子猫と遊ぶのにネクタイを外してたから
そのままソファの下の奥の方に持ってかれちゃったんだろうなーってなんとなく察した。




「へぇ〜。ふぅーん。」



超ニヤニヤしてる奴がこちらを見ている。




「本当に昨日の夜なんも「ないですよ。」




福ちゃんとの和んだ空気をぶち壊すクロ先輩の言葉を遮って喋る。一番見られなくない所を見られて溜め息が出る。



絶対絡んでくるから、黙ってたのに。






/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp