第2章 第2セット。
福ちゃんが食事をしている向かいに座り彼の食べてる姿を見ながら質問する。
「福ちゃん、猫又監督の連絡先って知ってる?」
「(フルフル)」
「そっかー。 あ、クロ先輩なら知ってるかな?」
スマホでトーク画面を開く、
昨日の出来事を大まかに説明して猫又監督にコンタクトを取って欲しいと話したら、電話がきた。
『なぁ、福永そこにいんの?』
『居ますよ!さっさと猫又監督に連絡してくださいよー。それともクロ先輩子猫ちゃん引き取ってくれるんですかー?」
『へぇー、ナニもなかったのか?』
『ナンもねーよ。朝から盛んな』
どーして男ってのはこーなの!!!
『よろしくお願いしますね?』
通話終了をタップして深いため息をつく。
まぁ、これで子猫たちを授業の間預けられるかもしれないから大丈夫。
「・・・・れいな」
久しぶりに聞いたその声にびっくりする。
思わず福ちゃんの方を見ると食べ終わった食器をいつの間にか片していてジーッと見つめてくる。
「あ、ごめん。体調悪いわけじゃないからただ、寝不足なだけだから大丈、夫」
立ち上がってできるだけ口角を上げる。
そのまま、台所に向かおうとしたら彼が後ろから抱きついてきた。
「え? 福ちゃッ・・・」
「ごめん。でも、無理しないで・・・」
きっと子猫を連れてきて ごめん ってことかな。
そんなに顔疲れてるように見えるかな。
「大丈夫、大丈夫だよ福ちゃん」
お腹に回された腕、肩に乗っけてる頭を撫でながらできるだけ彼に応える。