第2章 第2セット。
数時間おきに子猫たちにミルクをあげてトイレのお世話をしてあげて眠ってを繰り返して少し寝不足な私。
「ふぁ〜っ」
福ちゃんの朝練は7時からだから、朝食とお弁当の準備を始める。グリルで焼いた鮭とご飯と味噌汁を食卓に並べ、福ちゃんのジャージを畳んで私の部屋へ向かう。
「福ちゃん。朝ごはんできたよ」
「んぅ・・・・」
さらに毛布をかぶって布団の世界に引きこもろうとする。そうはさせるか、と彼の毛布を全て剥ぎ取って彼の体を激しく揺さぶる。
「ねぇー!! ご飯冷めちゃう!!」
ガクガクと揺さぶられながら目をゆーっくりと開ける。
「起きてくれなきゃ困る。」
「・・・・・・」
まだ半分寝てる状態で上半身だけ起き上がる彼の頭に寝癖がついているけど黙っておこう。
「ジャージここに置いとくから着替えてね!」
ベッドの端の方にジャージを置いて部屋から出て行く。
私が学校に行ってる間に子猫たちを誰かに預けないといけない。どうしようって考えながらお弁当にオカズを詰めていると着替え終わった福ちゃんがリビングにきた。
あ、猫を飼っていて最適な人がいた。