第2章 第2セット。
「ご飯すぐ作るね。」
「・・・・・・・・。」
顔が真っ赤な福ちゃんにクスクス笑いながらお腹いっぱいで眠る子猫を預けて台所に向かう。
さて、何を作ろうかな。
福ちゃんは何でも食べてくれるからなぁ
「おうどんにするねー!」
手軽でなおかつ時短でできるうどんにしよ。
あ、冷凍してる明太子と生卵も乗っけちゃえ。
箸休めに昨日作った里芋の煮っころがしも食べてもらおう。
久々に手料理と言っても簡単な料理を食べてもらえるから上機嫌でネギを切っていたら視線を感じた。
「・・・・・・・・」
「喉乾いちゃった??」
「(コクンッ)」
切ってるネギを見つめる彼にちょっと笑いそうになったけど冷蔵庫に入っているペットボトルのお茶とコップを渡す。
福ちゃんは受け取るとリビングの方に戻っていった。
なんだこれ、新婚夫婦みたい。
そう思った私は頰に熱が集まるのを感じた。