第2章 第2セット。
「あったー!」
奥の方から調理用の小さなスポイトを手に取る。
しっかりと封されているし、大丈夫!
レンジで温めおわったミルクとスポイトを持って子猫たちの方へ行く、臭いで判断できたのかお腹すいたと鳴いている。
「ミャーッ! ニャーッ!」
「可愛いー!」
思わず頬ずりしたくなる可愛さ。
一生懸命ミルクも飲んでいるしよかった!
えっと、ミルクをあげたらトイレのお世話もして、
スマホの子猫情報を見ながら気づく。
待て玉木れいなよ、そもそも福ちゃんはなぜ子猫を連れてきたのか聞かなければ、、、。
「ねぇ、福ちゃん」
「・・・・・」
いや、親指立てて グッ じゃないよ。
「拾ってきたの?」
「(コクンッ)」
「バレー部のみんなその場にいた?」
「(フルフル)」
なるほど、拾ったのはいいけど雨も降ってきたし頼れる人の家は私の住んでるマンションだと思ったらしい。
今は両親居ないってのに。
どうしようかと困ってると福ちゃんが私の袖を掴んできた。
「・・・・・(キューーーッ)」
お腹を抑えている彼のお腹が鳴った。