第2章 第2セット。
福ちゃんの髪は短いからあっという間に乾いた。
すごく後ろから抱きつきたくて仕様がなかったけど、なんとか衝動を抑えてドライヤーを脱衣所に片付けに行く。
「髪柔らかかったな、、、」
福ちゃんのジャージ洗わないとだから洗濯機の電源を入れて回して、お風呂の浴槽をお掃除して浴室乾燥機をかける。
「・・・・(ガサガサ)」
一通りやることを終わらせてリビングに戻ると福ちゃんがコンビニの袋から猫用のミルクを出した。
「え? あ、ありがとう」
「(コクンッ)」
確かに子猫のエサどうしようって考えていたけどまさか福ちゃんが買ってきてくれたなんて。
「ミルクあっためるから子猫たち見てて」
猫用ミルクを受け取ってお皿に移しかえて温める。
その間にスマホで ”子猫 ミルク” と検索した。
なるほど哺乳瓶かスポイト、それか針の部分がない注射器にミルクを入れて与えるのか。
スポイトあったかなー
今度は私がガサガサとリビングにある棚を漁る。