第2章 第2セット。
「・・・・・・・・」
「あ、ぁ、明日も朝練あるしジャージとか洗って乾かせばすぐ使えるし福ちゃんがよかったらって話! ほんとによかったらっ!!」
福ちゃんがびっくりしたように目を見開いて私を見てくるから、私も何言ってんだ自分!!!って慌てて早口で弁解する。
何よりこの子猫ちゃんたちはどうしたのか聞かなきゃいけないし。
「・・・・(コクンッ)」
「泊まってくの、、、?」
「(コクンッ)」
「じゃあお風呂入ってきて、着替えはお父さんのでいーかな?」
平常心を保ちつつ彼をお風呂へ連れていき両親の寝室へ福ちゃんが着れるような寝間着を見繕う。パンツは父が一度も使ったことないボクサーパンツをさりげなく寝間着と一緒に浴室に置いておこう。
さて、疲れ切ったように寝ている子猫たち。
ふわふわのタオルで身を包んで二匹で寄り添って寝ている茶トラ猫と三毛猫。
だいぶ乾いた毛先を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らしている。可愛い。
「・・・・・・・」
背後に気配を感じて振り向くと湯けむりをモクモクとさせている福ちゃんが立っていた。
「おかえり、気持ちよかった?」
父親の寝間着を着ている福ちゃんが可愛い。
髪が濡れている彼をソファの前に座らせてタオルとドライヤーで後ろから乾かしてあげる。
昔はこーやって髪を乾かしあっていたな、