第1章 第1セット。
教室に向かってる途中、もう着替え終わったクラスの人たちとすれ違って
「今日はバレーだってーっ!」
なんて大声で叫ぶもんだから
「ありがとー!!」て
言いながら教室に入って着替えを持ってトイレ近くの女子更衣室に駆け込んだ。
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「ハァー・・・・・」
体育館のバレーのチーム組み分けで審判をやっている私たちのグループ。
やっと休憩できた体を存分に休めてぼーっと空中を舞っているボールを見つめていた。
「今日のタマ体育なのに遅くてびっくりしたー」
「いっつも1番乗りなのにねー!」
「お昼寝してたのと時間割変更ってこと忘れてただけだよー。」
仲の良い友達がからかうように言ってくる。
だって福ちゃんの隣でお昼寝だよ?
永遠に目を覚ましたくなかったし!!
「あ、例の幼馴染くん?」
鋭い友人の1人がニヤッと笑いながら、本当にニヤッと悪いことでも考えているような顔をこちらに向けていた。