第1章 第1セット。
「ん〜・・・・・」
ほっぺをフニフニ触られている感覚。
寝惚け眼で私の頰をつまんでいる福ちゃんを見ると手が離れていった。
「おはよー、福ちゃん。」
まだちょっと寝足りないけど福ちゃんに起こされるのも悪くない。むしろ嬉しい。
眠い目をこすって伸びをする。
まだ昼休みなんだなーってまだお花畑の脳内でいろいろ思っていると、ふと次の授業はなんの教科だっけと考えた。
あ、次体育だった。
今日は教科変更で昼休み終わったらすぐ体育だった!!
「福ちゃん!次体育だ! ごめん、もう行くね!」
福ちゃんから離れるのはすごく寂しいけどバイバイって手を振ってくれるから、私も手を振って急いで教室に戻った。