第1章 第1セット。
「今日のご飯はオムライスー♪」
それからすぐ起き上がって持ってきたお弁当を頬張る。福ちゃんは大きめのおにぎりを口いっぱいに頬張っていてすごく可愛い。
自然と顔がニヤけるのが分かる。
あぁ、好き。可愛い。
はやめに食べ終わった私は、まだ食べている彼の横でまた寝転がって福ちゃんをジッと見つめる。
「・・・・・・・?」
私の視線に気がつくと頬張ったまま首をかしげる。
あー、あー、あー、
「食べ終わったら教えて、、、」
うつ伏せになって視線をそらす。
そして一人悶絶する。可愛い好き。
ドキドキする胸の音が自分でも分かるくらい苦しいよ福ちゃん。
「・・・・・・(ちょんちょん)」
悶々としてる私に福ちゃんが私の背中を突いてきた。食べ終わったんだって思って起き上がる。
「ごちそうさま?」
「(コクンッ)」
二人で手を合わせて、ごちそうさまって私が言うと彼もペコッてお辞儀した。