第1章 第1セット。
その後の授業はふて寝をして授業を脱したが
先生たちに「今日は大人しいな」って言われてるのが聞こえてきたから明日は存分に構ってやろうとちょっとニヤついてしまった。
そろそろお腹空いてきたなって時にちょうど良く鐘の音が鳴り響く。お昼休みだーっと。食堂に走る生徒たち、お弁当を広げる生徒たち。
そんな中、私は先程のこと愚痴るべく
「今日は中庭で食べる」ってあらかじめ言ってあるからお弁当を持って教室を出ていく。
「あ、福ちゃん!!」
同じく中庭に向かっているであろう彼を見つけて頰がほころぶ。ちょっと小走りで彼の横に着くと、片手で手を振ってくれた。
「授業お疲れ様!中庭で一緒にご飯食べよ!」
いつも約束なんてしてない。
ただ彼はいつも中庭でお昼休みを過ごすからたまにご飯を食べてのんびりしたい時や福ちゃんと一緒に居たい時に中庭にお邪魔させてもらう。
そして、先程の授業中の出来事を例のごとくマシンガントークしてると中庭に着いた。
所々、転々と食事をしている生徒たちがいる中、いつもお日様が気持ち良く当たる芝生の上に座る。ちょっと歩いたとこに大きな木があるから暑くなったらそこへ避難できる私の昼休みの楽園。
「うーんッ!! 気持ちぃー!!」
芝生の上に寝っ転がり伸びをしていると福ちゃんが私の隣に腰かけた。
あぁ、幸せだなって
晴天な空を見上げながら浸っていた。