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砂糖依存症!!

第8章 カスタードに塗れたお人形




昨日は他校に足を運んで
同じような説明を何回もして疲れたくたびれた

部活始まったら跡部にどうなったか
説明しないといけないし…面倒だなぁ


あ、てか今日は部活前に部会があるじゃん
カレンダー見て気がついた

部会だと説明に体力使うし
昨日はとっても頑張ったし
今日の授業はおやすみタイムとしようかな
はーぁ眠気が…


「お前ら席につけー。
いきなりだが転校生を紹介するー」


担任の教師が教室内に入ってきて
第一声がまさかの転校生

え、転校生ってそんな急に
言われるもんなの?

もうちょっと事前にお知らせとか
あるもんじゃないの


「なんでそんな急なんですかー?」

「事情があって予定よりかなり
早くなってしまったからだった筈だー。
おーい。入ってきていいぞー」


口調もさることながら
だった筈、とかテキトーだなこの担任は
今に始まった事じゃないか



担任の入室を促す声で教卓側の扉が開いた

入ってきたのは可愛らしい女子生徒
男子達のテンションが上がったのと
女子達の空気がピリついたのは、ほぼ同時


私としては美人さんが増えるのは嬉しいけど


「自己紹介をしてくれー」

「皆川 麻衣華です。
言いたいことは特にありません」


シーン…と教室が静まり返る


澄ました顔をしているのを見ると
どうやら笑いを取りにきてるわけでは
無いらしい



え、なに?ツンツンキャラなの?
クール系的な?なにそれめっちゃ面白い

顔が可愛いから余計に…
やっべ笑いそ…んん、我慢我慢
偉い私偉いぞ 誰か褒めて


「お、おお。そうかー。
じゃあ誰か皆川さんに質問が
ある奴はいるかー」

「先生。そんなことより私の席は
どこでしょうか」


またもや沈黙が流れる教室
みんな「コイツ何言ってんだ」みたいな
顔になってる

美人だ可愛いと浮かれていた男子の
目を冷静にさせるだなんて
やるなぁ皆川さん


「あーえっとーどこが空いてるっけか」

「そんな急に空いてる席なんてなくね?」

「はーい氷月はSHRに私語したから
隣の空き教室から皆川さんの為に
机と椅子運んでこーい」

「箸より重いもの持てませーん」

「じゃあそのリュックは没収だなー」


…このクソ教師



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