第7章 ロリポップキャンディーで殴って
つーか私、自分で飲み物
持ってなかったっけ…お茶があったわ
ちょっとばかしぬるくなってるけど
大丈夫大丈夫
「ゴクゴク…っぷはぁ!!生き返った!」
「で?早く要件言って」
「ちょっとぐらい待ってくれても良くない?」
こちとらお宅の部員のせいで
軽く逝きかけたんです 主に足が
そうは言っても練習を邪魔しちゃ
いけないのは事実だしな
えーっと資料はーっと…あった
「はい資料どーぞ。
立海ってこの時期テスト期間?」
どこの中学もテスト期間とかは
大体一緒だった気がするし…確か
「あぁうん。そうだね」
「それならさー」
*
青学で決めたことを伝えれば
無事にOKをもらえた
(プリントの内容のレベルが低かったら
分かってるよね?と脅されたのは解せぬ)
さて、用事も無事に終わったし帰宅しようk…
「椎ー!!!お菓子くれ!!」
「顔みて第一声がそれかよ」
だから丸井くんは部長にブタ扱いされるって
いうこと分かってないのかな 分かってないか
幸村くんに「甘やかすな」と言われたが
これ、あげないと余計にうるさくなるし
迷惑被るのは私
さっさとあげる方が吉
「なんでもいいっしょ?はい」
「さーっすが椎!!!」
「椎?」
「その微妙に黒さ交えた微笑みでこっち見るの
やめてもらっていいですか」
私のお菓子を誰にあげようが私の自由だ
「ほら君にもあげるから」
「…はぁ。ありがとう」
「えらい深いため息ですね喧嘩売ってる?」
「売ってたら買えるの?」
「買っても勝てないから
左に受け流すぅ~」
ちなみに左にいたのはジャッカルくんでした
肩をポン、と叩くと彼は
俺かよ!?と驚いてました すまんぬ