第7章 ロリポップキャンディーで殴って
「すみませんお待たせしました!!」
「いえいえ。おかえりなさいませ。
次は立海大附属へ向かいますがよろしい
でしょうか」
「はい!お願いします!!」
ここから立海までってわりと時間
かかるよな
青学で色々決まったことだし
さきに幸村くんに電話でもしとくか
そうした方がスムーズにいきそう
「電話しても大丈夫ですか?」
「はい。私、一言も発さないように
口を瞑っておきますね。
息は如何致しましょう」
「いやそんな気をつけなくても。
息はしてください」
こんなことで死ぬ気ですか
つーかずっと瞑ってたよな
ちょっと面白いよねこの運転手さん
さて、幸村くん幸村くんっと
ゆ、だから下の方だよな幸村…あった
プルルルル…
『はい。もしもし』
『出るのはやっ。部活中でしょ?』
『ふふ。椎からの電話だからね』
『え』
『着信音変えてあるんだ』
『彼氏かよ』
なに他校のマネージャーからの着信音
分かりやすい仕様にしてるんですか
『椎が電話かけてくるなんて
珍しいよね。何かあった?』
『あ、そーそー。
今さ立海に向かってるんだけど』
『へぇ!立海に転校でもしてくるの?
俺たち歓迎するよ』
『しないので歓迎はノーセンキュー。
用事があって跡部の代わりに
行くだけでーす』
『合宿でもするの?』
『ピンポンピンポンだいせーかい』
『それについての話ね。
了解。待ってるから早く来て』
『早くって言っても私にはどうしようも』
「お任せ下さい椎様。飛ばします」
「いや飛ばさなくて…
ガチで飛ばしますねぇえぇぇ!?!?」
ここ普通の道路なんですけど!?
ちょ、まってはや…
怖ぇええええええ!!!!!
『近くなったらまた電話してね』
『わかりまブチッ。
切りやがったよあいつ…」
とりあえず運転手さん
安全運転でいってもらっていいですか