第6章 鏡の中のシュークリーム
手塚くんがコートに行ってから5分程経過
「そろそろ行こうかね」
「あいあいさー。
あ、そーだスミレちゃん。さっきさ
お孫ちゃんに道教えて貰って」
「桜乃ちゃんに会ったのかい?
よくコートまで来れたね」
おや、おばあちゃんも認めるほどの
方向音痴だったらしい彼女
朋ちゃんがいて良かった良かった
「お友達がいたからから。
私、スミレちゃんにお孫ちゃんいるなんて
知らなかったよー。あんな可愛い」
「可愛いだろう?
なんなら合宿の手伝いに来させても
いいかと思っているんだが」
「ありあり!嬉しー!」
氷帝だけでもマネ1人はきついのに
他の学校も来るとなれば人数は増えるわけで
なのにどの学校も
可愛い(ここ重要)マネージャーがいない
私一人とか絶対無理だわ
あの子達可愛かったしいい子そうだし
超大歓迎だよやったね
「お、よしよし。集まってるな。
手塚。1年生は知らないだろうから紹介を
してやってくれ」
「はい。
彼女は氷月 椎。
氷帝学園のテニス部マネージャーだ」
私が知らない顔はどうやら全員1年生らしい
あの氷帝のマネージャー!?とか
言ってる子いるけど
私は何にも凄くないからな
凄いのは化け物じみた強さ持ってるアイツら
「どーもこんにちは。
2、3年生の人はお久しぶりです。
今日はウチの跡部に変わりまして
合宿の要請に来たんだけども
そのへんはもう手塚くん言ってくれたのかな」
「あぁ、伝えた」
「さすが!ありがとう。
それでね、その合宿についてなんですけど
テスト期間なんですよ。
更に言うとテスト一週間前。
で、合宿中にもしっかりと勉強してもらう
わけなんだけど」
「えー!!合宿中に勉強すんのぉ!?」
「そんなんだりぃっすよー!」
英二くん、桃ちゃん
君たちは絶対文句言うと思ってたよ!
ちなみに不安要素もアンタらだからな
英二くんはなんだかんだ要領良く
やりそうな気もするけどさ