第6章 鏡の中のシュークリーム
おおーやってるやってる
さすが青学 レベルが高い練習してるや
集中しているとこに水を差すのは
申し訳ないんだけど…仕方ない
あ、でも誰に話しかけようか
テニスコートに無断で入るのは申し訳ないし
失礼だよなぁ
しかも手塚くんとスミレちゃんの姿
見えないじゃん
うーん、どうしよう
「アンタなにしてんの」
「うお!!びっくりした」
「偵察とか?」
私より背が低い目付き悪めの男の子に
話しかけられましたビックリ
これは怪しまれてる…って感じでもないな
「わざわざ女1人で偵察!
そんな面倒なことしないしない」
「じゃあなに。なんか用?」
「あ、君ユニフォーム着てんね。
テニス部じゃん。悪いんだけど
手塚くんかスミレちゃん呼んでよ」
「部長たちになんの用なわけ。
つかアンタだれ」
扱いにくいなーこの子
めんどくせっ
時間ないんだから早くしてくれ
「用事は合同合宿の要請!
名前は氷月椎!氷帝3年の
テニス部マネージャーです!!!
手塚くんもスミレちゃんもいないなら
3年生。誰でもいい」
ちなみに証拠、学生証と資料を見せる
少年はフーンと言いながら
テニスコートの中に入って行った
おい!?結局呼んでくれるのか
呼んでくれないのかどっちなんだ!!
なんっじゃあいつ
やっぱこっから中の誰かに声掛けるか…
「越前ー!
お前なにしてたんだよおせぇよ」
「飲み物取りに行ってた」
お前が越前かい!!!!
名前だけで顔知らなかったわ
確かに天才オーラは感じるけど
なんだろう
うちのキノコと同じ匂い感じます
「そんなことより部長どこ」
「そんなことってオイ…。
手塚部長ならさっき竜崎先生と
中入ってっちゃったぞ」
「あっそ…」
「教えてやったのに
あっそ、ってなんだー!!!」
な、なんか同級生っぽい子が
わーわー言ってるけど大丈夫かアレ