第4章 欲しいのは君よりストロベリー
「新商品の抹茶は数量限定だったから
買えなかったけど
チョコ系、ベリー系、キャラメルに
カスタード、どれがいい!?」
「こんなん持って学校来てんじゃ…!!」
「あれ、跡部ってもしかして
クレープ嫌いだった…?」
それなら悪いことしちゃったなぁ、と
シュンと項垂れる椎
跡部はまだ何か言いたそうだったが
いつもに無い素直な椎の態度を
見て深くため息をついた
「…椎が1番美味いと思ったやつ寄こせ」
「!!
んっとねー!!やっぱりベリー系、かな!」
舌打ちしながら受け取る跡部を見て
何故か笑いをこらえてる忍足と滝
あ、忍足が跡部に蹴られた
「椎ー!!俺もー!!」
「はい、こっからはジャンケン!
王様ジャンケン!私が王様だぁー!!」
「なんで跡部だけ1番なのー!ずるーい!」
「跡部は特別だから!ねー跡部」
まぁ、跡部がジャンケンするとは
思えないしな
…心なしか跡部は嬉しそうだ
機嫌が治ったようで、一安心