第1章 プロローグ
「とにかく今日は転校生が来てるから、静かに!」
「えっ転校生?」
「この時期から?」
皆がソワソワし始めると、ボニーがげんなりしながら口を挟む。
「もうむさ苦しい野郎はいらねェからな」
「てめェみてェな品のねえギャルも願い下げだけどな」
「あっ!?ンの野郎ユースタスやんのかコラ!」
ボニーがガタッと立ち上がり、キッドの胸ぐらに掴みかかろうとした時、教室のドアが静かに開いた。
入って来たのは
スラっとした長身に端正な顔立ち、
コバルトブルーのロングヘアと、少し紫がかった大きな青い瞳が印象的な少女だった。