第2章 きっかけ
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しばしの沈黙と、気まずい空気がその場を包んだ。
(な、何か言わなきゃ何か言わなきゃ…)
自然と肩がプルプルと震えてきた。
レイハは無意識なので気づいていないが、キッドはその様子に気づき、それは自分のせいであるとなんとなく察した。
そして自分に怯えている女の、ロングストレートの青い髪の毛をじっと見つめた。
(なんか、すげェ落ち着く色だな…)
少しぼっとしながら見つめていると、急にその女がパッと顔を上げた為大きな瞳とバッチリ目が合い、キッドの心臓は自分でもビックリするほど跳ねた。
「あ、あの…!」