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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第2章 ファーストコンタクト


湖をボートで渡ると、城が顔を出して来た。
城に着くと、一人の女性が、厳格な顔で立っていた。

「ご入学、おめでとう皆さん。
 私は副校長のミネルバ・マクゴナガルです。
 皆さんを中に案内しましょう。」

樫の木で出来た巨大な扉をくぐり抜け、玄関ホールで感嘆のため息が聞こえる。
鎧の間を抜け、観音開きの扉をくぐると、夜空が見える天井の間、大広間に出た。


「新入生はここに並びなさい。」

4つの長いテーブルを超え、グリフィンドールの横に一列で並ぶ。
どの寮の先輩達も目をキラキラと光らせ、新入生を待ち構えていた。

「素敵な所だね…」

皇は前に居るチェルシーに話し掛けた。
その言葉にチェルシーも、うんうんと二回頷いた。

「それでは、組み分けを始めます。」

いよいよだ。
各々の7年間が決まる時。

「ウォーカー・チェルシー!」

チェルシーは心臓部分をぎゅっと握り、ゆっくりと組み分け帽子に近づく…。
組み分け帽子がチェルシーの頭に乗り、数秒…。

「グリフィンドール!」

と叫ぶ。
チェルシーは皇にウィンクをした。

「イヴ・皇!」

イヴ…
そう聞いて、騒ぐ人が何人か居た。
主にグリフィンドールから、イヴ家の妹か。と言う反応だった。

『…君は、お兄さんとは違うモノを持っているね…。
 不安と期待に満ち溢れている。
 面白い…それならば…』

「スリザリン!」

―え……?

スリザリンのテーブルから歓声が巻き起こる。
グリフィンドールのテーブルは皆、驚いた顔をした。
チェルシーは、言葉を失う。
皇もそうだった。
マクゴナガルに言われなければ、ずっと椅子に腰掛けていただろう。


フラフラとした足取りで、スリザリンの端の席に座る。
全員の組み分けが終わった。
皇の顔は曇っていて、遠くからチェルシーが心配そうにしていた。
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