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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第10章 目に映るもの (ドラコ視点)


朝食も終わり、グリフィンドールと合同の、魔法薬学。
スネイプ先生が、黒板に実験のポイントを書いて行く。
生徒は必死で、ノートに写す。

「――――…」

おかしい。

後ろの席の皇の手が止まった。
荒い息遣いが聞こえる。

急いで振り返ると、苦しそうに胸を抑えていた。

「先生!」

声がハモる。
振り返れば、ウォーカーも手を上げている。

「Ms.イヴが…!」

「具合が悪そうなんです。」

2人で代わる代わる言った。
スネイプ先生は、心配した顔付きで皇に駆け寄る。

「…Ms.ウォーカー、Mr.マルフォイ…
 Ms.イヴを医務室に連れて行け。」

「1人で十分です!」

また声が重なる。
スネイプ先生は少し唸った。

「いや…2人で行け。」



「皇、ここ階段だから、気をつけてね」

皇はダルそうに頷いた。
僕はまだ一度も口を開かなかった。
ただただ、皇の顔色を伺うだけだった。

「…無理のし過ぎよ、皇。」

皇は反応を示さない。

「そんな事無い、って思ってるでしょ。
 まったく…」
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