第8章 先生の言葉
皇は談話室に戻り、女子寮へ上がる。
「イヴ」
「あら、パーキンソン…ご機嫌は如何かしら」
「アンタの所為で、すこぶる悪いわ
カボチャの後始末、大変だったんじゃなくて?」
皇はにこりと笑う。
「魔法って、とっても便利よ。
カボチャを転がすなんて…ずいぶん原始的じゃない。」
パーキンソンは顔を真っ赤にした。
「アンタ…やっぱり、覚えてなさい。」
パーキンソンは背を向ける。
皇は肩を竦めた。
一瞬…ザワリと血が騒いだ。
この感覚はなんだろう。
楽しくてたまらない。
相手こそ違うが、ハリーを弄っているマルフォイと同じで
パーキンソンを弄って楽しかったんだろうか。
女子寮にある、大きな鏡を覗き込む。
顔が歪んでいる。
狡猾な笑みを浮かべている…。
いや…こんな自分は…嫌だ…!!
―いけない。
授業に遅れてしまう。
皇は変身術の教室へ急いだ。