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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第6章 周りが「悪」に見えてくる


ない。

ない ない ない。


無い!

よりにもよって、パーキンソンのレポートが無い。
幸いな事に、パーキンソンはまだ大広間の様で、談話室には居ない。

捜さなきゃ。

皇は、スプラウトに会った場所から辿った。
途中で、ピーブズに会ったっけ。
でも、くすねられた覚えはない。
会ったと言うか、すれ違った感じだ。
おそらく、ピーブズの仕業ではない。

途中で紙切れを拾った。
カエルチョコの包み紙だった。

「あら。
 イヴ、ゴミ拾いかしら?」

皇はビクリと肩を震わせた。
今会いたくない人No.1の、パンジー・パーキンソンだった。
パーキンソンの取り巻きは、クスクスと笑う。

「この城内を1人で?
 大変そうね。」

「そう思うなら、手伝って貰おうかしら」

皇は立ち上がり、包み紙をクシャッとポケットにしまった。

「さぁ、イヴ。
 私のレポート返しなさいよ。」

「…それが…」

「えぇ、存じてよ。
 私のレポートを無くしたらしいわね」

パーキンソンのキツい口振りに、皇は奥歯を噛む。

「どう責任取って下さるの?」

パーキンソンは馬鹿丁寧に聞いて来た。
腕組みまでしている。

「……今、探しているの。
 必ず…」

「今度のテスト、そのレポートの部分出来なかったら、アンタの所為よ。」

パーキンソンは踵を返した。
取り巻きも皇を睨み付けながら、パーキンソンについて行く。
何もそこまで…皇は涙を堪える。
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