第6章 周りが「悪」に見えてくる
「Ms.イヴ…」
「あ、スプラウト先生。
何か?」
「えぇ。
丁度良い所に居たから頼みたい事が…」
皇は丁寧に、なんなりと。と微笑んだ。
スプラウトも皇に微笑む。
「本当に申し訳無いんだけれど、スリザリンのレポートを返却して欲しいのよ」
「あ、良いですよ。」
スプラウトはもう一度謝ると、レポートを皇に渡した。
「ちなみに、Ms.イヴ。
あなたは満点の、A+よ。」
スプラウトは茶目っ気たっぷりで、悪戯っぽく笑った。
「わぁ、本当ですか。
嬉しいです!」
「それじゃぁ、宜しくね。」
皇はスリザリン寮へと、歩いて行った。
皇が談話室に入ると、マルフォイが駆け寄って来る。
「なんだ、その羊皮紙の山は…。」
「薬草学の私達のレポートよ。
今から配るわね。」