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Feel me?【ハリポタ長編/ドラコ夢】

第3章 魔法薬学の授業


入学して、一週間が過ぎた。
皇は分かった事がある。
皇はスリザリンが大嫌いである事
ドラコ・マルフォイや、その取り巻きが苦手である事だ。

マルフォイの偏見は、親友のチェルシーを傷付ける行為だった。

マルフォイは左隣に皇を座らせ、食事を始めた。
皇は無言でポテトサラダに手を付けた。


皇とチェルシーはまた玄関ホールで待ち合わせた。
スリザリン寮に繋がる地下への階段を、2人で降りる。

湿気とどんよりとした空気に溢れる魔法薬学の教室。
重い扉を開けると、席はスリザリンとグリフィンドールでキチッと別れていた。

「…あそこ、空いてる。」

チェルシーは、皇をスリザリン寄りの机に導く。

「チェルシー…」

チェルシーと皇はそこに座る。

「気にしないで。
 関係無いじゃん、私達には…」

「僕らには関係有るんだが。」

クラップとゴイルを引き連れたマルフォイが、足をイライラと鳴らしながら2人の後ろに立っていた。

「また、マルフォイ?」

チェルシーは煙たげに言った。
皇は口ごもる。
そう、失礼な事は、言えない…。

「私達には、グリフィンドールとかスリザリンとか、どーでも良いの。
 ほっといて。」

チェルシーはツンとそっぽを向いた。

「ウォーカー、ポッターの隣が空いてるじゃないか。」

「その言葉、アナタにそっくりそのまま返すわ。」

「僕は奴が…グリフィンドールが嫌いなのは、有名だろ?」

皇はガタリと席を立った。

「分かった。
 チェルシーはスリザリンに一番近いグリフィンドールの席。
 私はグリフィンドールに近いスリザリンの席。
 これで文句無いよね?」


そう言って、皇とチェルシーは一番後ろの席に座った。
マルフォイは引き下がった様で、皇の丁度前の席に着いた。
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