第3章 魔法薬学の授業
「チェルシー!」
「あ、皇!」
毎朝チェルシーと皇は玄関ホールで待ち合わせる。
「今日は確か、スリザリンと合同で魔法薬学だよね。」
「うん…はぁ。」
チェルシーは肩を落とした。
皇はチェルシーの顔を覗き込んだ。
「スネイプ先生、苦手なんだよね…」
皇は、そう?と首を傾げる。
「だって、見るからにスリザリン贔屓じゃん~」
「まぁ、そこは分かるけど…
先生は人間的に、なぁんか憎めないんだよね…」
2人で、朝食を採るために、大広間へ足を運んだ。
「イヴ。
ご機嫌は如何かな?」
皇とチェルシーは振り返った。
マルフォイだ。
マルフォイはチェルシーを見ると、鼻で笑った。
「まさか、今朝もグリフィンドールで朝食を採ろうとか、思ってないだろ?」
「……。」
皇とチェルシーは黙ってしまった。
そんな2人を見て、マルフォイは皇の手を引いて、スリザリンのテーブルに強制連行をした。
皇はチェルシーに、授業で会おうね。と約束をした。
チェルシーは頷いて、足取り重くグリフィンドールのテーブルについた。
「マルフォイ…貴方には関係ないと思わない…?」
「関係大有りだ。
スリザリンの生徒が他の劣等生と一緒だなんて。
虫酸が走る。」