第15章 逃げる企画
捕まったら、残り時間は檻で待機する事になる。
案内されたそこで、1人でいると考えるのはさっきの事。
私を笑って見ていたのは、及川徹と噂になった事があるモデルだった。
やっぱり、わざとやられた気がする。
怖いのは、ファンだけじゃないと知った。
かと言って、昨日みたいに下手したら死ぬレベルの事ではないし。
プロテクターを着けているから、怪我すらしていないし。
嫉妬とか、多い世界だと分かっているから、これくらいの事は耐えないと。
自分を納得させて、檻の中で時間が経過するのを待っていた。
私が捕まってから、数分で2人目が捕まり。
その後も檻の中の人間は増えていく。
この企画の制限時間が半分経過した頃には、出演者の殆どが捕まっていた。
その中には、例のモデルもいて。
開始直後の事を、ぶつかってゴメン、とか謝りに来たクセに、雑談とかしている中で、私だけ無視をするから、完全に敵意を持たれていると確信出来た。