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【HQ】1年シンデレラ

第10章 目覚めは最悪


私が目を開けたのを確認すると、鼻から手を離した京治くん。
自分から触ったクセに、ティッシュで指先を拭いている。
何気に傷付く行動をサラっとしないで下さい。

「…さて、今後の事ですが…。」

私の心情はお構い無しに話が始まった。

まず、京治くんから渡されたのはノート。
その中身は、様々な料理のレシピが書き込まれている。

「毎食、確実に、とは言いません。今のお仕事を考えると、お付き合いで食事に行く事もあるでしょうから。
出来る限りで構わないので、この中のメニューのものを食べるようにして下さい。
後は、写真と食事の時間をメールして下さい。これは、毎食です。外食でも、必ず。」

ノートを見ながらされる説明。
他には、間食と夜食は絶対に駄目だとか、家で食べる時は7時までに済ませるだとか、食後は最低でも3時間は寝るな、とか。
とにかく、細かい事を、つらつらと並べられても、目覚めて数分の頭に全部は入りきらない。

私が理解しきれていないのを分かったのか、ノートの表紙の裏に注意事項を全て書き込んでくれた。
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