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【HQ】1年シンデレラ

第2章 オーディション


やがて、部屋の中の人が番号順に呼ばれていく。
数人ずつの面接のようだ。

自分の番がやってくる。
同じ組になった人達は、わざとらしい笑顔で、ヨロシク、なんて言ってた。
‘引き立て役’宜しく、の意味だろうな。

上辺だけの挨拶を返して、案内された部屋に入る。

中には、たった1人。
この、1年シンデレラ企画だけで有名になった、主催事務所の社長だけがいた。

照島遊児。
女と楽しい事が大好きだと有名な彼が直々に面接するようだ。

「おー。やっと来た。」

社長は、私を見た途端に楽しそうに笑う。

「じゃ、そこの眼鏡女以外はお帰りくださーい。」

この組で、眼鏡を掛けているのは私だけである。
他の人達は納得いかない顔をしていた。

「俺が出てけ、って言ってんの。分かんねー?オマエ等の志望動機がツマンネーから、いらねーってコト。」

社長にそこまで言われて、泣き出してしまった子もいる。
そんなのすら気にせず、社長は強制的に私以外の女性を外に出した。
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