• テキストサイズ

【HQ】1年シンデレラ

第39章 サプライズ


今回の撮影は、私もよくやっていた街紹介番組で。
私は、たまたま通り掛かった体で、シンデレラと少し会話をして、何故か同行する流れみたいだ。

本当になんで、な状況だとは思う。
普通なら、番組の撮影中にタレントとたまたま会ったって、少しの会話をするくらいだ。
まぁ、タレント相手だと勝手に映像使ったら問題だからなのかな。
私は元タレントであって、何処の事務所にも所属はしていないから、その部分に関して扱い緩めで良いのかな。

妙だと思える設定だけど、なんとか納得する理由を思い浮かべて、撮影に挑む。
最初の方は、街を歩くシンデレラを一目見ようとする野次馬に紛れて。
何件か、商店を巡った後にシンデレラが私に気付いて手招きする。

予定通りの展開だけど、会話の内容なんかは、打ち合わせしていない。
昔と変わらぬ、焦り具合をカメラの前で披露してしまった。

それでも、今年のシンデレラは何と言うか場馴れした感じの子で。
旅番組は得意だった、一応は先輩に当たる私に勉強させて貰いたい、なんて適当な理由をつけてくれて。
上手く合流する事に成功した。

その後も、ずっと先輩扱いされ、ちゃんとしたトークすら出来ないのに、やたらと話し掛けてくるシンデレラ。
その所為で、私メインじゃないのに画面を占領してしまう、放送事故並みの事が起きていた。
/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp