• テキストサイズ

【HQ】1年シンデレラ

第35章 私の騎士様(岩泉エンディング)


何か起きたら、相談しやすくなるとか思っていた割に小心者の私。
他にも、通報するかだとか聞かれたけど、拒否をする。

「本人が嫌がってるから、そのまま捕まえとけ。俺がシメる。」

岩泉さんは、最後に物騒な事を言って通話を終わらせていた。

「お前、俺の番号知ってるな?何かあったら、連絡しろ。」

去り際に、頭をぽんっと叩かれて、呆気に取られたまま見送ってしまった。

今、されたのって頭ポンポンですか。
女の子の夢見る萌えシチュエーションの内の1つの。

こんな、馬鹿げた事が頭に浮かんで、赤面するまでに数分。
更に、体を正常に動かせるようになるまで、また数分。

歩き始めた頃には、髪に付着していた卵がカピカピに乾いていた。

こんな頭のままで、外を歩き回れる訳はない。
真っ直ぐに家に帰ってシャワーを浴びた。

風呂場から出て、スマホを見るとメッセージが届いている。
相手は、岩泉さんだった。

卵の犯人は、きっちりシメられたみたいで。
2度としないと誓約書まで書かせたようだ。
その画像が添付されている。

私を安心させる為にやってくれたのだろうし、お礼として食事に誘うメッセージを送り返してみた。
前みたいに、当然の事をしたまで、と取り合ってはくれなかったけど。
して貰った事に対して、お礼すら出来ないのは気分的に宜しくない。

だから、以前と同じ和食処を出して、また行きたいから付き合って欲しい、と返信した。
/ 243ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp